光沢度測定


 

 

製品の見た目は、その製品から受ける印象に大きく影響し ます。この「見た目」は主観的なものです。一方、製品の 外見の質を定量的に表せる特性の1つに光沢があります。

 

Elcometerの光沢度計は、高光沢の面からつや消しさ れた面まで、寸法を問わず、ほとんどあらゆる表面の 光沢を測定できます。 

 

Elcometer 480 は、高い繰り返し性と再現性を持つ正確で使いやす い光沢度計です。業界の最新技術を取り入れた機能が多数搭載さ れています。 詳しくは、 www.elcometer480.com をご覧ください。

 

光沢について 

 

光沢を測定するには、試料の表面に一定の角度で一定の 強さの光線を照射し、同じ角度で反射された光の量を観 察します。この反射光の測定には、光沢度計を使いま す。 

 

試料の表面によって、測定が必要な反射角が異なりま す。 

 

high gloss

高光沢面
よく磨かれた良質の面には、くっきりとした像が映り  す。これは、入射光が鏡面反射角度で反射しているから です。

 

high gloss angle

   
low gloss

中光沢面とつや消し面
中光沢面とつや消し面に映る像は、薄くぼんやりとして います。

これは、入射光は鏡面反射角度で反射しているものの、同時に散乱している光もあるからです。 

low gloss angle

 

適切な測定角度を選ぶ

 

光沢の測定値は、試料の表面で反射する光の量を、基準値(よく磨かれたガラス)と相対的に表した値で、Gloss Unit(GU)という単位を使います。表面で反射される光の量は、光の入射角、および表面の性質と仕上がり具合によって左右されます。

 

表面の光沢度は、低光沢(つや消し)、中光沢、高光沢に分類できます。試料の最適な測定角度を求めるには、まず、光沢度計の入射角を60°に設定して測定します。

 

high gloss image

測定結果が10~70GUの場合は、試料面が中光沢に相当し、60°で測定するのが適しています 測定結果が10GU未満の場合は、低光沢面に相当し、85°が適しています。測定結果が70GUを超える場合は、高光沢に相当し、20°が適しています。

 

陽極酸化された金属面の光沢を測定するときは、皮膜と金属下地間の鏡面反 を完全に把握できるように、3つの角度(20°、60°、85°)での測定値を記録してください。

gloss angles

試験面

入射角60°での測定値

最適な測定角度

高光沢

> 70GU 20°

中光沢

10 - 70GU 60°

低光沢(つや消し)

< 10GU 85°
  

glossy interior

反射率 %

Gloss Unit(GU)は、入射角によって測定範囲が決まっており、20°では 0~2000GU、60°では0~1000GU、85°では0~160GUになります。 

 

反射率(%)は、光沢度計から放射された光エネルギーが、試験面でどの程度反射されて戻ってきたか示します。光沢度計に表示される反射率の値は、選択した入射角の測定範囲に対する割合を%で表したものです。

glossmeter

例えば:
入射角20°での測定範囲は0~2000GUです。従って、光沢度の測定値が1000GUの場合は、光沢度計に表示される反射率は「50%20」、500GUの場合は「25%20」になります。一方、入射角60°で500GUという光沢度が得られた場合は、反射率は「50%60」になります。これは、入射角60°の測定範囲が0~1000GUだからです。

 

反射率(%)の値は、試験面に明るくつやがあるほど、100%に近くなります。

glossy vehicle

透明な樹脂やワニスなど、屈折率の高い物質を塗った面の光沢度の測定値は100GUを超えます。明るく輝いて見える金属面の光沢度は、2000GU近くになることがあります。また、透明な部分のある被試験体では、いろいろな場所で反射が起こるので、光沢度の測定値が大きくなることがあります。いずれの場合も、測定結果を反射率(%)で表すのが通常です。

haze

ヘイズ

ヘイズとは、表面の曇り具合の指標のことです。ヘイズのある面では反射像 のコントラストが低く、光源の回りに白くぼんやりした輪が見えるので、目 で感じる質がかなり低くなります。 

 

ASTM D4039規格では、ヘイズの数値的な尺度を入射角60°と20°での光沢度 の差と定めています。 

 

ヘイズの値は、Haze Unit(HU)で表されます。