付着性

 

 

付着性試験とは、塗膜と下地面、塗膜層同士、または下地の付着力を定量的に求めるプロセスのことです。 巨大なビルから小型の家電製品まで、今日、保護膜や化粧皮膜が施されていないものはまずありません。 塗膜の付着性試験によって、塗料がどの程度はがれやすいかは勿論、形成されている膜の物性も確かめることができます。これらの皮膜がすぐに剥がれてしまうと、少なくとも塗り直しの費用がかかります。 塗膜の付着力による問題を防ぐには、付着性試験が不可欠です。

 

Elcometerは、塗装前の表面と塗膜の付着性の両方を検査する装置を多数ご用意しています。塗膜が下地にどの程度よく付着しているかは、破壊法で測定します。これには、プロオフ式とプッシュオフ式、クロスカット(碁盤目)法があります。

 

付着性試験について

 

プルオフ式

プルオフ式付着性試験は、塗膜からドリーを剥がすのに必要な力を測定することによって塗膜の持つ付着性を判定します。Elcometerのプルオフ式付着性試験機は、スチールやアルミニウム、コンクリート、木材、プラスチックなど、さまざまな下地に塗られた被膜を検査できます。

 

Elcometer 506プルオフ式試験機をはじめ、付着力を数値で正確に読み取れる、軽量で持ち運びに便利な装置が揃っています。平面と曲面の両方を検査でき、実験室や塗装現場での使用に最適です。

 

プッシュオフ式

 

プッシュオフ式付着性試験は、膜面に固着したドリーを押し付けたまま試験機を引き上げて付着力を判定します。平面と曲面の両方に適した方法で、パイプの外面と内壁を試験できます。

 

Elcometer 108プッシュオフ式付着性試験機は、手動式で持ち運びやすく、タンクや輸送管などの検査に最適です。曲面で正確に測定できるように、さまざまな曲率のドリーが揃っています。

 

クロスカット(碁盤目)法

 

クロスカット(碁盤目)法は、塗膜の付着性を判定するシンプルながら効果的な方法です。塗膜を碁盤目状に切り、横方向の付着力を弱めます。塗料がどの程度剥がれたかを、ISOやASTM規格、または製品用に定められている基準と比べて、付着性を判定します。

 

ペンキまたは粉体塗装の厚さ250µm(10mil)までの膜の付着性を目視で比較します。短時間で実施でき、コストも低い方法です。さまざまな下地の薄手、厚手、硬質の塗膜を検査でき、実験室や塗装現場で実施するのに適しています。